第1回: 帰国子女という名の派遣社員

夫は元々男友達が少なかった。

結婚してからも、地元の友達と遊ぶこともなく、友人とは年賀状のやり取りのみ。

 

夫の会社に帰国子女というふれこみの派遣社員が人事部に入社したと夫から聞いた。

夫は、自宅で会社のことや一日あったことを私によく話していた。

 

「5月に入社した派遣の子、結構面白い経歴なんだ」

「Wさんったら、ちょっと風変わりな子で、たしか40才、独身」

「40歳独身って、やっぱりちょっと個性的かなー」

「Wさん、40歳すぎてるのに、スヌーピー柄のレスポートサックのリュック背負って会社きてるんだよ」

 

と何気ないやり取りをしていた。

ちょうどそのころ、夫の会社は資本が100%外資系になり、社内でも英語が必要になってきた時期もあった。

 

そんなWが、夫の不倫相手になるとは、その時は夢にも思わなかった

 

 

 

二者択一の選択

家族の中に不倫相手という泥棒が侵入された。

 

不倫というのはこの言葉が適格だと思います。

家族のうち、泥棒側(不倫相手)につくか、それとも家族につくか。。

正常の考え方や今後の社会的リスクがわかっている人は、もちろんリスクを考えると家族側につく。

 

不倫をしている当の本人は、泥棒側が正しいと思っているわけです。

一場面、一場面ごとに、不倫をされた側は選択をせまられる。

右に行くか、左に行くか、どちらの方歩いていけば正解かはわからないけど、その場その場で判断を下す必要があることを学びました。

人生の中でも二者択一せざる状況はありますが、不倫された側は、この場面を何度も経験することになります。

 

まずは、

今後自分はどうあるべきか。

今後自分はどうしたいのか。

離婚しても生活できる環境なのか。

不倫した夫とどうやって向き合いたいのか。

 

不倫されたときは、「なんで?」という言葉が怒りと悲しみと悔しさと絶望感の中、ぐるぐる回り、夜も眠れず、食事もできず、死んだ方が楽だと思ってしまうのは当然のこと。

 

少しでも落ち着きを取り戻して、自分がどうしたいのかということを考える時間があれば今後の対応策は変わってきます。

 

離婚成立

昨日、夫(今では元夫)からあげられた離婚調停で離婚が正式に決まりました。

 

結婚して18年6か月、結婚するときに”死ぬまでこの人を支えて楽しい家庭を築こう”と心に決めた決意は、離婚条項を淡々と読み上げる調停員、裁判官の言葉により、幕を閉じました。

 

不倫されて、不倫相手に裁判を起こし、夫から離婚調停をあげられた2年半でした。

前を向くために、心の整理をするために、同じ状況の方の少しでも役にたてるようにこのブログをつづりたいと思います。